あの空の向こうに
【もう一度会いたくてー12】


全く不思議な生物である……
地球にはそんな化け物は存在しないし、まるで空想の生き物のようだ。







この星には地形や気候のため、風がなく音は存在しない。







それと森の中の生物が音出さないのは、シュナウザーに襲わないようにする為である。







人間を食うわけでも、森の中の生物を食うわけでもない…








だとすると、ヤツらの動力はなんだ??






餌を食わないのなら、
地面のどこかから栄養を吸うタイプか、
森の葉っぱでも食べるタイプか、
光合成でもするタイプか…








いずれにせよ、ヤツらの動力は無限に近いことが分かる。







この星の人間は頭が良いことは知っている…
自分の乗ってきた宇宙船に始まり、
この防音の赤ちゃんカプセルも、昨晩自分が罠に掛かった電流も、
どれも地球の文明を遥かに上回る。






見た目は原始時代のような感じだが(村もテントで腰巻きの格好だから)
その見た目とは裏腹に、技術は進歩していた。








だが、村が発展せず都市開発できないのも、全てシュナウザーが
何もかもを切り刻んでしまうからであった…
< 117 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop