あの空の向こうに
【星を眺める少年ー12】


「じゃあ、いつものとこで待ってるわ」



そう言い、ティナは先に行ってしまった。




一人になったレオンに、村人が近付く。




「レオン。どうだった?シュナウザーについて何か収穫はあったかい?」




この質問は、先ほどから何人の村人にされている。来る人来る人、みんな決まって同じことを言う。



「ヤツらに関してはあまりいい収穫はなかったよ……ただ、先代達の遺跡が見つかった」




村人はそれを聞き「そうかい」と言うと、納得するように帰って行った。




その姿を見たレオンは、深いため息をついた。




やはり村人が気になるのは一つだけ。シュナウザーと呼ばれるものの存在である。




レオンは自分のテントに戻り、いつもの首飾りを置くとティナの元へと急ぐ。




そして村の入り口の外にレオンは歩いて行った。
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