あの空の向こうに
【もう一度会いたくてー17】


……突然の光景に出くわすと、人は全く動けなくなってしまうものだ。







目の前には、あの悪魔が立っているのだ。







それは想像していたよりもずっと恐ろしく見え、命の危険を全身で感じていた。






その巨体さは、ゆうに2mを越え、
全身真っ黒で両手には全てを切り刻むと言われる鎌が付いている。






その姿は、カマキリを巨大化させたような姿であり、
足はカニのような甲殻をして、四方に四本生えていた。






恐い………!!








その恐怖心から来る震えを黙らせ、
しばらく祐平とサラは固まっていた。







本当に目がないのなら、音さえ出さなければ問題はないハズ…






…と、シュナウザーは、祐平達の方に近付いてきた…!






高鳴る鼓動……
グッと身構える2人。





そして、もうほんの1メートルもないとこまで迫って来ていたのだった
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