あの空の向こうに
【もう一度会いたくてー19】


……………







サラは村のみんなに話をし、臨時に危機体勢を執った。







族長のテントの中で、サラと祐平と老人達が話し合う。







「族長。もうこの村もヤツらに浸食される日は近いと思います。
ワシらも何らかの対策をしなければ、村は滅びてしまいますぞ」







他の村も、結局みな同じで、
シュナウザーに浸食されてしまい。

村人のうち、誰かがその恐怖に音を立ててしまい、暴走したシュナウザーが村を滅ぼすという日々が続いていた。







いずれ、ここもそうなる日は近い……







「心配するナ。
なんとか方法を考えている。
他の村との連携も取ればきっと大丈夫ダ」







「ですが、もう他の村も連携が取れるほど数少ないかと…
やはりここは、例のプランをされた方が…
かつてのティナ様がされたように…」







すると、サラは目を見開かせて老人に対し言い放った。







「黙レ!!!
それは禁断のプログラムだ!
村では禁忌と決めているだろう!」







その大声に、老人はあたふたと慌てる。






「ぞ、族長…。
こ、声が大きいですぞ…」







「ふン。
なら、最初から怒らせることを言うな」







「お、おいサラ…
今ティナとかって言ってたが、どうゆうことだ?」








「……………」







サラは答えないでいる。

だがその名を聞いたら、どうしても気になってしまう。







「黙ってないで、説明してくれよ」







「………それはまた今度話してやる。
とりあえず今は村の安全の作戦を考えないといけない」







なんだか話を、はぐらかされてしまったような感じであった
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