あの空の向こうに
【もう一度会いたくてー27】


「分かった……
だがサラも着いてゆくゾ。
いくら英雄レオンの転生とは言え、違う星から来た若者に全て任せるワケにも行かない。
この村の代表として、サラが同行すル」






「俺は1人で大丈夫だ。
危険な任務だから、なるべく1人がいい」







「バカを言うナ。
転生の記憶を全部蘇ってないものに、この星で森に入ることは危険ダ。
…むしろユウはもう星に帰れ。
サラが1人でこの兵器を使ってシュナウザー倒す」







また、そうやってすぐ帰らせようとする。

だけど今回だけは、引く気にもならなかった。







「なら、蚊取り線香は渡さないぞ。
俺を1人で行かせてくれ」







祐平は1人で行きたく、シュナウザーを倒す物を持っている…

サラも1人で行きたく、シュナウザーの巣の道を知っている…







お互いお互いが、欲しい条件(物)を持っていたので、
ここは何かしらを妥協するしかなかった。







「……分かった。
サラもついて来ていいから、道を教えてくれ…」







「ヌ……。仕方ない。
ユウもついて来ていいから、ソレを貸してくれ」








何だかお互いが意固地になり、同じ様なことを言うので
2人は可笑しくなった。






とまあ、
そう言ったことで、2人でシュナウザーの巣に行くことを決めたのだった
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