あの空の向こうに
【この星をかけて… 3】


………!!







(よし、今だ進め!)







すでに2人は、先程から何匹かのシュナウザーに遭遇し、
その度に音を殺し進んで来ていた。







もう巣が近いということだろうか?
流石にこの先は、サラでさえ行ったことのない未知の土地であった。







何かが、森のずっと奥でうごめいているような気がして、
身震いがする。







(なあ…サラ…
もうすぐで、この先が巣なんだろ?)







(ああ、多分そうダ。
この星の限りある、いろんな村から集めたデータだ…)







進む度にその数は増え始め、なかなか前に進むスピードも落とさるを得なくなった。








それでも、ゆっくりと確実に目的である巣まで近付いて行った。








そして、気付けば周りにウジャウジャとシュナウザー達がいる場所まで来たのだった
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