あの空の向こうに
【この星をかけて… 4】


ここが、ヤツらの巣だろうか?






だが、今まで見たこともないその数に、
この場所を巣としているのが予想できた。






(じゃあ始めるぞ…)







祐平とサラはバラバラに散らばり、持ってきた蚊取り線香をセットし始めた。








その作業も慎重を極め、火が後からつくように村の道具を使って仕掛けてゆく。







数十分が経過した頃、2人は元居た場所に集まった。







(もうすぐで、火が付く…
ここから逃げる暇もないから、暴走に巻き込まれない為に木の上にいよう)







あらかじめ、めぼしい木をリサーチしといていたので、2人はそれに音を立てずに登っていった。







予定通り全ての蚊取り線香に火が付き、
その様子を上から見守っていた。







そして、次の瞬間
2人は恐ろしい光景を目の当たりにするのだった…
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