あの空の向こうに
【この星をかけて… 11】


今まで調べてきた遺跡は、そのほとんどが機械で出来ていた。






自分が最後にティナと行った宇宙船のある遺跡も、ドアまでが機械で出来ていたのを覚えている。







だが、ここは違う。






この遺跡は全て石で造られており、大きさも他のに比べてずっと小さい。








それに、何らかの違和感をサラは感じていた







「お、おいサラ!
これ見ろよ!」







祐平は壁を眺め、サラを呼んだ。






「どうしタ?」






サラもそれを見ると、そこには壁画が描かれていた。







「この絵は!?」






なんとその壁画には、たくさんのシュナウザーの絵が描かれていた。







ヤツらは、こんな昔からいたのか?






すると、祐平は何かを発見した。







「お、おい……
これって……」






それは、たくさんの黒いシュナウザーの中に一匹だけ白いシュナウザーが中央にいる絵だ。







それはまるで、その白シュナウザーを中心に、他のシュナウザーが集結している内容の壁画であった…
< 145 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop