あの空の向こうに
【この星をかけて… 12】


「さっきの白いヤツと同じだ…」






まるで、これは他のシュナウザーの産みの親であるような印象を受ける。







「ユウ。
アイツが死なないと、またシュナウザーは生まれるかもしれない」






サラはそう予想し、その壁画に何かのヒントがないか必死に解読しようとしている…








「ヌ…?
これは、転生のことも書かれているゾ」







それは、人の魂がシュナウザーに入り込むといった絵だ。







「まるで、禁忌の転生みたいだナ…」







ボソッと言ったその一言を、祐平は聞き逃さなかった。






「そう言えば、村でも禁断のプログラムだかなんだかって言ってたな?
あの時はぐらかされたが、そのこと教えてくれよ」







その時に、ティナの名前が出ていたからずっと気になっていた。







だが、サラは話そうとはしない。







祐平は、真剣にサラに頼み続ける。







「サラ……頼む……
ティナの名前が出て気になるんだ…
お願いだ、教えてくれ…」







サラは、ハアっとため息を出し
観念したかのように話しだす。









「……村では「それ」は、もうやってはいけないことなんだが……


昔シュナウザーの脅威に対抗する為、ある禁断のプログラムが話に上がったんダ」
< 146 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop