あの空の向こうに
【この星をかけて… 15】


「ギャウウウウウウ!!!!」






白シュナウザーは、この世の者とは思えない雄叫びを上げている。







こんなのが、ティナの転生かもしれないのだろうか?







そんな雄叫びをを聞き、2人は完全に竦んでしまう。






普通シュナウザーはこんな鳴き声は出さないが、コイツは何もかもが違うようだ。






「クッ!!」






祐平は握りしめていたコロナーを向け、電気を発射した!







普通のヤツなら動きくらいは止められるが、コイツは違う。
そんな攻撃を蚊にも感じず、鎌を振り上げた!







「うわ!!」







もうダメだと思い、祐平はとっさにサラを抱き包んだ。







ヒュ!!







風の音と共に、シュナウザーの鋭い鎌は、勢い良く振り下ろされた…
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