あの空の向こうに
【この星をかけて… 20】


祐平はサラに支えられ、森の中を歩いてゆく…







村にこのことを早く知らせるために、2人の足は自然と早まった。







「もう…
この星にシュナウザーはいないんだな…」







「アア…
これもユウのおかげダ」







ニコリと笑い、サラは改めて礼を言った。







「しかし、シュナウザーって結局何だったんだろうな?
なんで、この星に生まれたのか…」







シュナウザーは昔、発展した先代の建物に急に森から現れ、
全てを破壊したと語り継がれている…








もしかしたらシュナウザーとは、発展し過ぎた人間に天罰を与えるごとく、
神からの使者なのかもしれない。








森と共に生きてきた先代だが、その技術ゆえ、
森を開拓し、自然を壊そうとしていた。







この星を見て分かるように、技術は地球よりも確実に発展しているのが分かる。








そんな技術を破壊するために、シュナウザーは生まれたのかもしれない…








これからは、もうシュナウザーに怯えて生活することもなくなる。







真の平和が、取り戻ったのだ。







だが、決して忘れてはならない…

本当の敵はシュナウザーではなく、我々人自身だと言うことを…
< 154 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop