あの空の向こうに
最終章 ユウとサラ
【時を越えてー1】


その日、シュナウザーが全滅したことは村人に衝撃を与え、
そのニュースは瞬く間に、この星全土を駆け巡った。







村では、毎日のように宴が繰り返されていた。







……………







「ガッハハハ!!
飲めよレオン~!!
もっともっと騒ごうぜ~~!!」







大声を出しながら、ダラは祐平に酒を勧める。








「いや、俺未成年なんで酒はチョット…」






笑いながら断るが、ダラは絡んでくる。






「ミセイネン?
なんだそりゃ!いいから飲めよ~!」







すると、そこにスッとサラが現れた。







「騒がしいヤツだナ。
村の外まで、お前のバカな声が響いている」







その姿を見ると、他の村人はサラにビシっと敬礼をした。







「族長、お帰りなさい!!
長旅お疲れ様でした!!」







うるさい程の挨拶だ。
こいつらも、酔っている。







「おかえりサラ。
それで、どうだった?」







「ああ、どこに行っても、もうシュナウザーは出現しないことが分かっタ。
この星からヤツらは完全に消えた」







喜ばしい報告である。







だが、サラの顔からしてそんな良い報告だけとは限らなそうだ。







「ユウ……
ちょっとあっちいいか?」







サラは祐平を連れ出し、村の外に出た
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