あの空の向こうに
【時を越えてー2】


ここは、レオンとティナの思い出の広場…







サラは祐平に、ティナの髪の束を手渡した。







「ユウ……
ついでに、この星に住む全員にこの髪を触らせタ…
だけど、ティナの転生はいなかった」







「………」







祐平は、黙ってそれを受け取る。








サラは、なんだか落ち着かない様子である。







「もしかしたら…
あの白シュナウザーが、ティナの転生だったかもしれないゾ…
あんな風に焼かれてしまえば、もう人間に転生することは不可能だ…」







「…………」







祐平はまたも何も喋ろうとせず、黙って聞く。







「だから、もうユウがこの星に居る理由はない。

故郷のチキュウに帰るがいい…」
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