あの空の向こうに
【時を越えてー4】


2人は、暗い森の中を歩いていた。







遠くでは、微かに村の宴が聞こえている。







「……ユウ、
この森は暗くて恐い…
手をつないでもいいカ…?」






あの気の強いサラがこんなこと言うのも珍しいが、祐平は特に驚きもせず、手を差し伸べた。







「ああ、いいよ。
ほら」








サラは、差し出された祐平の手をしっかりと握った。







こうしてしばらく2人は、沈黙のまま暗い森を歩いた。







まるでそこだけが、2人だけの世界のように時が止まって見える。







何も語らなくても、お互い安心感を感じ、
ずっとこうしていたかった…







そう………ずっと……






バチ!!!!!
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