あの空の向こうに
【時を越えてー5】


「う!!?」






突然祐平に電流が流れ、そのショックで体がゆっくり崩れ落ちた。






…と
倒れる前に、サラが祐平を支えた。







その手には、コロナーが握り締められている。








(この感覚は、覚えている……)







それはまるで、あの時の…

…あのティナとの別れのような感覚である。






「…スマンなユウ…」






そうポツリと言ったサラの目の先には、祐平の乗って来た宇宙船があった。






サラは祐平がこの場所に来させるため、歩き連れてきたのだ。







動けなくなる祐平を、サラは担ぎ、
そのまま宇宙船へと詰め込んだ。







「ど、どうして…?」








痺れたまま動けない祐平は、サラに訪ねた。








その時、一瞬だけサラの悲しげな表情が、目に見えた気がした
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