あの空の向こうに
【時を越えてー7】


ピタッとサラの足が止まった。







祐平は、何を言っているのだろうか?






「待ってくれ!
俺らまた離れるなんてイヤだ!
もうティナと離れたくないんだ!!」







「ユウ……
何を言ってる…?
私はサラだ。ティナではなイ……」






背を向けたまま、サラは祐平に答えた。







「お前のこと、俺が分からないわけはない!!
サラ!お前は間違いなくティナだ!!」






「おかしな事を言うナ……
ティナは、あの白シュナウザーだ。
もうこの星にはいないんダ」







サラは、自分がティナであることを否定し続けた。








「じゃあなんでそっち向いてるんだ!」






きっと、その背の向こうの顔は、涙でボロボロになっているであろう…







祐平はそう予想し、叫び続ける
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