あの空の向こうに
【時を越えてー10】


…いつから祐平は、サラのことをティナと気付いたのだろうか…?







もしかして、会ったその時に分かっていたのかもしれない…






それ程、誰よりも大事に想っているのだから……







サラはいつまでも、祐平の消えた夜空を見上げていた。







涙が一つ、
また一つとこぼれ落ちる…







本当は正体を明かし、シュナウザーも、もういないので2人でずっと幸せに暮らしたかった。








だけど、心優しいティナ(サラ)は、自分のことより祐平の家族や仲間を優先してしまったのだ。








白シュナウザーがティナの転生だと、嘘をついてまで祐平を地球に帰らせようとしたが、
結局はバレてしまった。








だが、これで良かった…

やはり、祐平は地球の人達と暮らすべきだ。








後悔はしていない…
だけど、サラの涙は止まらなかった…
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