あの空の向こうに
【星を眺める少年ー24】


どっぷりと夜もふけ、村人全員は族長の家の前に集まっていた。





そこに、レオンとティナの姿もあった。





いよいよ旅立つ前の日の晩であった。





「皆よ、よく聞くがいい。
明日、レオンは先代の遺跡を調べにこの村を発つ。我が孫ティナもその補佐とし、遺跡に行くことを決定した」




族長は、全員にギリギリ聞こえるくらいの小声で話し始めた。





「我ら民を守り、レオンとティナの旅も守るよう皆で祈りを捧げよう。二人に先代の栄光あれ」





巨大な丸いビンの付いた支柱が立てられ、中にある炎がけたたましく燃え上がる。




何本もあるその光は、村全体
いや村の外にも届くくらいの巨大な光であった。




族長はレオンに手をかける。





「レオンよ、くれぐれも無理はするでないぞ。
それとティナを頼む」





「はい!」





小さくも力強くレオンは答えた
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