あの空の向こうに
【星を眺める少年ー26】


「兄ちゃん~これからあの森に行くんだよね?僕、村の外に出たことないから怖いな~」




デラは不安そうに行く先を見つめた。





「バカ、お前昨日も言ったが大丈夫だって。まあ、なんとかなるだろ」





と適当なアドバイスの兄のダラ。





その様子にティナは笑っていた。





「アハハ、緊張感和らぐね。デラ、心配しなくても私達がいるわ」





これじゃどっちが護衛か分からない。





人選ミスかと頭を悩ませる族長に、レオンは答える。





「では族長、行って参ります」





そう言い残し、レオン達は村を出て行った。





「気をつけて行くんだよ~」



「イイ成果を期待してるゾ~」



「ヤツらに気付かれずに行くんじゃよ~」





数人の村人の言葉を背に受け、4人は密林の中へと入って行った。
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