あの空の向こうに
【星を眺める少年ー32】


暗く…暗く…………遺跡の通路は闇に侵食されていた。





レオンはティナを守るかのよう、しっかりと手を握っていた。





しばらく進み、そんな通路も抜けると、天井がドーム型の大きなホールへと風景は変わった。





先程よりかは多少明るいが、ここもわりと薄暗い感じの場所である。





(不気味だわ…レオン…ちょっとここ怖い)





流石のティナも、暗いとこは少し苦手なのだろうか?
微かに震えている。




(大丈夫だよティナ。僕がちゃんと側にいるから)





なんとかティナを励ますレオンだが、とにかくこの遺跡を調査しなければならない。





それを分かってか、ティナはなんとか気合いを入れ、辺りを見回し始めた。





すると、下を見ると大きな布が一枚敷かれていることに気付く。





その布の真ん中はモッコリとでっぱりになっていて、布の下には何かがあるようである。





ティナはその布をめくりあげてみる…………


途端に!!!!





「キャ!!」
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