あの空の向こうに
【星を眺める少年ー42】


ドン!!!!!





壁の向こう側で、シュナウザーが暴れている音が聞こえる。




今にも破りそうなその音を聞き、皆は動揺し始めてきた。





「いいか、みんな……ヤツらは特に知能が高いワケではない……こっちに人がいると悟られないよう、静かにしていよう」




皆を宥めるかのように、レオンは穏やかに話した。





しかし、そんな思いも虚しく、そのヒビ割れそうな様子を見ていた男達が一斉に逃げ出す。




「や、やっぱもうダメだ!!逃げろ~!」




その音に反応するかのように封鎖された壁は破られ、シュナウザーはホールへと入ってきたのだった……





………………………




「レオン…」





その時ティナはこの遺跡の中枢である研究室にいた。





何か妙な胸騒ぎがする。





先ほどからガラス越しに、レオンが戻ってくるのをずっと待っていた
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