あの空の向こうに
【星を眺める少年ー44】


「どうした!!大丈夫か!」





先ほどティナを連れていった男も駆け寄った!




レオンはゆっくりと立ち上がり答えた。




「…じ、実は、封鎖したとこを破られ、ヤツらの内、一匹だけホールに入ってきました…」


「…そして、一番近い僕よりも、ヤツは逃げてる人達を次々に斬殺したんです……

最後に残った僕は、コロナーでヤツの動きを少しだけ止めて、なんとかここまで逃げ切りましたが…」




しかし、逃げる際にレオンは多少の手傷を負ってしまったのである。





「ヤツらの大群はまだ暴走したままです……もうすぐ封鎖したとこも全て破り、ここに来るのも時間の問題……」




その言葉を聞いて、男は「そうか……」と言ったきりそれ以上は何も言わなかった。





もう、全員助かる方法はない。
このまま迫ってくる死を待つしかないのであった
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