あの空の向こうに
【転生ー4】


「……………」





休み時間に友達が集まってくる。





「あれ?祐平、アホっ子ちゃんシールが3つになってるぞ?」





「聞かないでくれ…」





その頃、隣のクラスは…






「あ、カオルぅ~~ねえねえあのさ~……
ん?
この変なシール何?」





薫は頭を抱え一言だけ言った。





「聞かないでよ…」





なんだかんだで、今日も1日平和に終わり(平和じゃねえ!)祐平は家に帰ると部屋にこもった。






そこで、大きくベッドにバッタリと倒れ込んだ。





「つ~~か~~れ~~た~~」





「大して疲れてないでしょ?」





!?





起き上がると、薫がドアのとこに突っ立ってた。





「な!?お前!
人んち勝手に入ってくるなよ!!」





「あら?さっき下で祐平のお母さんに許可得たわよオホホホホ」





オホホなんて今時使わねえだろ……
と思いつつも祐平は頭をがっくしする。




「全く…来るなら言っといてくれればいいのに…」





「今日はちょっと寄っただけよ。
明日はちゃんと起きるんだよ?
私、部活で早いんだから祐平起こせないし」





「ん……分かった。明日は起きないと、ヒゲミに寝ぼ助シール貼られるしな」





薫はトコトコと隣に行って、ベッドにちょこんと座る。






「また星ばっかり見ながら寝たんでしょ?
だから寝坊するんだよ。
風邪ひいちゃうから気をつけてね」





と優しく気遣う。





「おお、可愛いなあお前は!」





と飛び付こうとしたら手をつねられた。




「ハイ、調子に乗らない」





「なんだよ~~シクシク」





とすねてる祐平に薫は





「クス。う~~~そ★」





と言いキスをしたのだった
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