あの空の向こうに
【星を眺める少年ー6】

ポウ……



お香のようなロウソクに火を付けるティナ。



横になり、それを静かに眺めている。



手には丸いキラキラ光った石を持ち、それをコロコロと転がしている。



今宵の夜も、とても静かで、ロウソクの微かな燃える音さえ聞こえるようだった。



「レオン……」



ティナはいろいろと考えた。



今後のこと、村のこと、そしてレオンのこと




まだ頭には族長の手の温もりがあった。




しばらくし、ロウソクの香りが部屋いっぱいになった頃、いつしかティナは深い眠りについていった……
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