あの空の向こうに
【転生ー10】


カチャカチャ……






次の日の朝、祐平はテレビを見ながら着替えていた。







昨日は曇りで星空を見ることが出来なかったので、早く寝ることができ、こうしてちゃんと起きれたのだ。







「え~っと長野県の天気は……」







全国版の天気予報を見ており、ほとんどが曇りとなっていた。






「ゲッ!!
松本市今日雨じゃん!
ヤだな~~」







雨だとカエルがゲコゲコ繁殖してイヤだ…







まあ…今日は、
カエルを捕まえなきゃならないんだが…







傘を差して外に出ると、丁度薫が家に入ろうとしてたとこだった。







「あ、なんだ起きてたんだ」







ふと手を見ると、トンカチが握り締められていた。







う~ん、起きてなかったらコイツで何をするつもりだったのだろうか?







「アハハ、冗談冗談」







と、祐平がジッと見てたトンカチをしまい、替わりに軍手を出した。






「ホラ!
カエル捕まえるよ!」





と言い、薫は目の前の田んぼに入ってゆく。







2人は苦手なカエルに騒ぎ、驚き、パニックにながらも、なんとか数匹捕まえたのだった。






急いで学校に行き、職員室へ向かった!






「祐平、カメラは?」







「ぬかりねえぜ、2人が用意してくれたカメラがげた箱にあったよ」






「完璧ね!」







2人は職員室に着くと、恐る恐る開けて覗いてみた。








運良く部屋には誰もいないことが、ドアの隙間から確認できた。







「よし!!行くか!!」







さあ!!
作戦決行だ!!!!
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