あの空の向こうに
【特別編!魔王ヒゲミの蛙大作戦!2】



そして、机を開けたヒゲミは飛び上がった!



今だ!!!




祐平はシャッターを押すと、カメラから勢いよく「何か」が飛び出した!!




………ゲコっ




それはドデカい蛙であった…




「ぎゃあ~~!!!!」



2人はパニクって悲鳴を上げた。




すると…




パシャ!パシャ!




フラッシュのたかれたカメラが、祐平達を捉えた!




その光の先を見ると、さっきまで席に居たヒゲミがカメラを手に立っていたのだ。



「な……あ…」




蛙で腰が抜けた2人は、ヒゲミを見上げる。



「ガハハ、お前達!あと一歩だったな」



高笑いするヒゲミ。
その後ろを見ると…



「あ!内山!谷!」



2人が並んで立っていた。



「スマねえ、祐平」



と、内山達は笑いながらペコリと頭を下げる。



「稲葉よ、詰めが甘いな。
先生を脅かそうなんて百年早い!」




ふと内山達の手を見ると、怪しげなビデオが目に見えた。




「ば……買収されたな!?」




全てを察知した祐平は、2人に投げかけた!
…が、口笛を吹いて誤魔化している。




「こいつらが先生の弱点聞きに来た時点で察知したぞ。
お前の考えなど、お見通しだ!」




見事、ヒゲミは祐平の考えを見抜き、更に2人を買収したのだった!



「それに、先生の方が報酬レベルが高かったな!
今時グラビアの写真なんかじゃな!」




祐平は、2人が持つその怪しげなビデオを見ると、完っ全にアダルトビデオであることが分かった。



「お前!
それでも教師か!」



「ガハハなんとでも言うがいい、これが大人の力だ!
お前達のいい写真を撮らせてもらったぞ」



勝ち誇ったヒゲミの前で、祐平はガクッと膝をついた。





「む、無念!」
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