あの空の向こうに
【転生ー11】


学校のチャイムが鳴り、生徒達は体育の時間から教室に戻ってくる。






そこで、祐平はまたも机の前で小刻みに震えていた。






机には新たなシール、ビビっ子ちゃんシールが貼られていた。





それは、祐平と薫のビックリした顔に「君達が驚くより、その知識の低さに私は驚いた」
…と書かれている。





ハア……これで5枚目……






もう、反撃する気も起こらない(それはヒゲミのが1枚上手だから)






そこに、元気のいい女の子が声をかけてきた。






「ヤッホー!元気してる?
また、ヒゲティーにやられたんだって?」





コイツは薫の親友のチカだ。





うう…しかしまあ情報が早いこと…







さしずめ、薫の机にもこのシールが貼られたから、こっちのクラスに様子にでも見に来たに違いない。






「あ、そうそう実は祐平に頼みがあって来たの。
今日帰り荷物多くってさ~
途中まで一緒に持ってくんないかな?」





「なんで俺が…」






すると、チカは一喝した!






「つべこべ言わない!
薫には許可得てるよ」






「え~イヤだよ、俺は薫の道具じゃないよ」






「あ、言い忘れてたけど、断ればグラビアの写真の件ゆっくり聞くってさ」






「やらせていただきます」






祐平は即答した。
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