あの空の向こうに
【星を眺める少年ー7】

1人の小さな女の子が泥遊びをしていた。



「パパー!ほらこんな大きな団子作ったよ!」



それを見ていた男は幸せそうに微笑む。


「ハハハ、元気がいいなティナは」



男は近付き、座り込みティナの頭を撫でた。



「だけどねティナ。元気もいいことだけど、いつも静かに遊ばなきゃダメだよ?」


「どうして?どうして静かじゃなけゃダメなのパパ?」



「お外にはね、ティナの見たことないような怖い怪物がウヨウヨいるんだ。ティナ食べられちゃうよ?」



それを聞いたティナは



「パパやママは食べられないの?」



と、自分の心配より両親の心配をした。


それを聞いて、男は嬉しそうに答えた。



「ティナは優しい子だね。自分の事より、パパ達の心配をするなんて」
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