あの空の向こうに
【転生ー18】


しかし、そんなことをまるで知らない薫はチンプンカンプンであった。






「思い出したって何?
私達なんかこのキーホルダーに関わる思い出あったっけ?」





「……」






すると、次に薫にとって思いがけない言葉が、祐平の口から飛び出した。






「薫………ゴメン。俺と別れてくれ」






「!?」






突然のそんな言葉に驚いた薫は、必死に祐平の考えを止めようとした。






「どうしたの!?
急に…!
イヤだよそんなの……私、別れたくないよ」






どうしたものか…






薫に全てを話しても、信じてもらえるわけはないと思う。
しかし、言い訳も思い付くはずもなかった。







それに、いくら記憶を取り戻しても、薫も大事な人には変わりはない…







そこで、祐平は決意した
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