あの空の向こうに

【巡り合わせー２】


「着地成功★１００点満点！」







祐平は、終始ご機嫌でいた。







それもそうである。
なんせ、自分の故郷の星に帰って来れたのだから。







「ピピピ、目的地到着。
この星に危険な生命体あり
注意してください」






と言う声が宇宙船から聞こえ、祐平はハッとした。







「おっとっと…
そうだった…化け物がいる星なんだよな。

……とにかくここを動かなきゃ」







辺りをキョロキョロと見回す祐平。
すると同じような森も、
これはどこか見覚えがある場所だと気付く。






「ここは確か俺が住んでた村の近くじゃ…」







何故かボヤっとした不確かな記憶が、頭を駆け巡る。







前世の遺体に触れれば、記憶は全部思い出すんじゃないのだろうか？






細かいとこの記憶が、祐平の脳には残っていなかった。







「まあ、いいや…
多分こっちだった気がしたな…」








と、気にせずに祐平は移動を始めた