あの空の向こうに
【巡り合わせー4】


「気が付いたか。
まさかアレにかかる者がおるとはのう…」






当然日本語とは違う言葉を発しているが、転生の記憶を取り戻した祐平には言葉が通じている。







「あ、あの……ここは族長のテントですね?
俺は、遠い星からやってきた祐平と言います」







老人達はワケの分からない顔をし、不思議な目で見ている。





まあいきなりこんなこと話しても、最初は信じてもらえないか…







「と、とにかく
族長に会わせてください。
ここの族長は小さい頃から知ってるんで」







「お前なんて知らんナ」







その声に反応し、祐平は後ろを振り向いた。







祐平と同じ歳くらいだろうか?
そこには1人の若い女が立っていた
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