あの空の向こうに
【巡り合わせー5】


髪はショートカットで、首には様々な首飾りをジャラジャラとつけている。







「え……っと族長に会わせてもらえば話が分かると思うんで、会えないですかね?」







そう女に訪ねると、キッと睨んできた。






「嘘をつくナ!
私はお前なんて知らんゾ」







「いや、だから君じゃなくて族長に…」






すると、後ろから老人が恐る恐る言った。







「そ、そのお方が族長ですぞ?」








「え…?」







祐平は目を丸くした。
こんな若い女が族長?
そんなワケはないだろう!







「ちょっと待ってください!
前の族長はどうしたんですか!?」







すると、その女は手に持ってた槍の先端を祐平の喉に当てた。







「……お前…
少しうるさいナ…
シュナウザーに聞かれたらどうするんダ?」







と、女は鋭い殺気を立てていた
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