あの空の向こうに
【巡り合わせー6】


「ちょ、ちょっと待ってくれ!
そんな物騒なもん下ろしてくれよ」







「……」







言われた通り、女はスッと槍を下ろした。







見た目は可愛いのに、なんだか恐い感じだ……
と祐平は思っていた。







「それで……前の族長とか言ってたナ?
その族長は三年前に死んだ
お前も運が悪かったナ」







「し……死んだ??な、なんで……」







「お前には関係ないだろ。
この村に何の用があって来た?」







ぬうう……なんて冷たい態度の女だ…!






しかし、族長が居なくては困ったものだ…
この場に知り合いもいなさそうだし、どう話したらいいものかと悩んでいた。







それよりもティナだ!
ティナに会えれば、転生した自分のことも分かってくれるだろう!
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