あの空の向こうに
【巡り合わせー7】


「俺はこの村に住んでるティナに会いに、はるばる遠くから来たんだ。
会わせてくれないか?」







すると、その場にいた全員が驚きの顔をしている。
その女も虚をつかれた様な顔をする。






この異様な雰囲気に、祐平も只ならぬ何かを感じ取った。







「お前……
その名を、どこで聞いたんダ?」







「いや……実は俺、転生の記憶があってここに来たんだ。
それで前世の俺はティナを知っているから…」







転生の記憶の話をし、
今度はどよめきが起きる。







でも、何だか疑わしいと思われてる声も聞こえる…







「…それで、転生の前のお前の名はなんダ?」







「ああ、前の名はレオンだ。
先代の遺跡に行ったのを覚えてる」







そう言うと、再び女は槍の刃を向ける。






「キサマ!嘘をつくな!
怪しいと思ってたが、やはり尻尾を出したな!!
何が目的ダ!!」
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