あの空の向こうに
【巡り合わせー9】


確かに、そんな意味など祐平は分かるハズはない。







「な、なんだよ祭壇の炎って」






すると女はため息をつき、祐平に質問に答えた。






「このテントから外の明かりがボンヤリ見えるだろ?
今は赤だが、あの色が青に変われば、
見張りの兵がシュナウザー侵入の緊急のスイッチを押したという意味になる」







なるほど……
それで先程からチラチラと明かりを見ていたわけだ…







「第一、なんだその格好は?
お前、どこの村から来たんダ?
何故、嘘をついてまでレオンを語る」






祐平は普通の私服だが、ここにいるみんなは腰巻きをしてる程度…

いや、この星は年中暑い気候な為、
住民全てが原始時代のような服装のスタイルなので、祐平の格好は場違いであった。




「いや、だから俺は本当にレオンの生まれ変わりであって…」









すると、すかさず女は口を挟んだ。







「貴様の嘘は許せん!
英雄レオンは宇宙船で違う星に打ち上げられたんだ!
戻って来れるわけがない」







それは、この女の勝手な想像である。







実際レオンの生まれ変わりである祐平は、ちゃんと戻ってこれてるのだから。







「俺は地球って星から来たんだよ。
もう一度ティナに会うため、はるばるな!」







「なら何故罠にかかる?
お前がレオンであって転生の記憶が蘇ってるならば、知らぬとは言わせないゾ」
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