あの空の向こうに
【巡り合わせー11】


「あ、ヤベ!
朝のアラームだ」







すると女は携帯を地面に叩きつけ、持っている槍で正確にド真ん中をひと突きした!







当然携帯は壊れ、音は無事に止まったのだった。






しかし、女の怒りは止まらなかった。







「キサマ!!なんのつもりだ!
こんな音を鳴らして!」





音が鳴ったのはわざとではない。
こちらでは夜だが
今、地球では時刻が朝の7時なので目覚ましアラームが鳴ってしまったのである。







「ゴメン!ち、違うんだ。
それはアラームで、地球では遅刻したらマズくて…」







「もういい!デラ!入ってこい!
こいつを捕らえろ!」







すると、外にいたであろう見張り兵がテントに入り、
言われた通り祐平をガッチリと固めた。






「そいつはどこかの村から来た悪魔の使いダ!
わざと音を出してこの村を滅ぼそうとしている!」
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