あの空の向こうに

【巡り合わせー１２】


女は相当頭に血が登っているようだ。
そりゃ、こんな音を出したらそう思われても仕方がない。







「族長、こいつどうします？」







「デラの好きにシロ！
煮るなり焼くなりして、この村から追い出せ！」







すると男は祐平を抱え、テントの外に連れ出した。







そのまま村の端まで連れて行き、外に放り出された。







「ん～よく分からんが族長を怒らせると恐いぞ。
族長は英雄レオンの名に敏感なんだ。
もうこの村には来ない方がいい」







と、言いその場を去ってゆく…







仕方ない…次の日の朝にまた出直してみるか…







幸いこの星は気候が高いので、野宿する事を決めたのだった