大好きなひと
空港に着き
探し回る。
いた。
「新ーーー!!!」
振り返る。
「美羽。」
「なんで、教えてくれなかったの!?」
「美羽には心配かけたくなかったからな。」
「友達なんだから心配ぐらいかけさせてよ!」
「はは。やっぱ、美羽は優しいな」
と私の髪をなでた。
「新に一言言いたくて・・・。」
「なに?」
「ありがとう・・・。」
「え!?」
「私を好きになってくれてありがと。」
と私が言うと
新は満面な笑みで笑った。
「じゃあな!」
「新・・・私も好きだからね。」
「あぁ。友達としてな。」
「あははは。」
私はあふれ出しそうだった涙が止まらなかった。
「ばいばい。」
「うん・・・。遊びに来てね」
「もちろん!」
そして、新は行ってしまった。