大好きなひと

「いつ空いてる?」

「ちょっと待って。」

「怜。」

「ん?」

「仕事いつ空いてる?」

「んーちょっと待って。」

と怜がスケジュール帳をだす。

それはそれは、びっしりと予定が詰まっていた。

その中にひとつ空いていたのが

来週の土曜日だった。

「来週の土曜日空いてるけど。」

「分かった。」

「来週の土曜日空いてる・・・。」

「ほんと?」

「うん。」

「じゃあ、その日から三泊四日行きますか!」

「え?みんなは?」

「あぁ、みんないつでもOKだから。」

「そ?じゃあ、その日。」

「うん。じゃあね美羽。」

「ばいばーい!」

そして切る。
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