大好きなひと

「なんかさ・・・。」

と怜がつぶやく。

「どうしたの?」

「もう、疲れた・・・」

「え?」

その怜の表情はどこかうつろで

いつも見せる顔とはぜんぜん違った。

「親・・・。」

「あ・・・うん。」

「明日・・・か。」

「電話してね。あ、メールも。」

「はは。当たり前だろ。」

「だよね!」

と、私は満面な笑みを浮かべた。

「あ、そだ!怜浮気しないでよね。」

「あ?」

「だって、怜優し過ぎるし。」

「それは、美羽だけ~!」

「ぷッ!なにそれ~」

すると・・・
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