大好きなひと
「もぉ、なんで来ないってって言ったの?」
と二人並んで歩いていると美羽は俺に質問した。
「あ?眠いから。」
俺は黙っていた。
恥ずくてなにも話す気になれなかった。
しばらくして海に着いた。
もう、みんなカップル同士
はしゃぎまくる。
美羽がいきなり立った。
「美羽?どこいく?」
「ん?トイレ。」
「俺も行く。」
「は?なんで?」
「なんでって・・・。」
「なに?」
美羽っていうやつは。
わかってねーな。
「いいよ。一人で行くし。」
「だめだって。」
「なんで?私子供じゃないし一人でいける!」