大好きなひと
かたん。
「よし。そろったね。食べよっか。」
「おう!」
そして、怜はハンバーグを一口口に入れる。
「どう?」
と顔をうかがうと
「うまい・・・。」
「そ?よかった。」
そして、私も食べた。
「にしても、美羽料理できんだ。」
「えーなにそれ。」
「ん?別に深い意味はないけど。」
「どうせ、私は・・・。」
「んだよ!冗談だって!そんな僻むな!」
と私の頭をなでる。
「あ、うわっちょっと!」
とそのなでる手はすごく早くて私の髪の毛がぐちゃぐちゃ。
でも・・・
その私を包み込むような手は
すごく優しくて心地よかった。