大好きなひと
「だろうな。美羽はほかにもバイトしてんだっけ?」
「うん・・・まあ。」
「それじゃあ、大丈夫じゃない?」
「んーわかんない。」
「今まで貰ったのはためてんの?」
「ううん。家賃とか食費とかに使ってる。」
「全部?」
「残ったのは貯金してるけど・・・。」
「大丈夫。美羽のことだし。」
と真剣な目つきで言ってくれた。
「そうだよね。うん。」
私は自然にこの言葉を出していた。
やっぱ、怜に言われると落ち着く。
ーしばらくしてー
「んじゃ、俺帰るわ。」
「え?大丈夫?」
「はは。大丈夫だよ男だし。」
「あ、そっか。」
「また明日バイトでな。」
「うん。また。」
「おやすみ。」
「おやすみなさい。」
そして、怜が帰った。