大好きなひと

次の日の朝。

ぷるるる ぷるるる

「あ、電話・・・!」

「はい!もしもし。」

『あ、美羽?』

「さつき!?」

『うん。久しぶり。』

「久しぶり~どうかした?」

『あ、藤宮くんから聞いてた?』

「何を?」

『旅行の話。』

「あぁ、聞いたよ。」

『でさ、いつ空いてる?-ほら、美羽大学あるし。』

「ん?いつでも空いてるんだけど・・・・」

『だけど?』

「お金ないからためてからかな~?」

『んーそっか・・・。じゃあ美羽に合わせるけど・・・。』

「とりあえず、今週以外ならいいよ。」

『んじゃ、来週?でいい?』

「うん。たぶん・・・?」

『あははは。曖昧~!』

「うん・・・だって、しょうがないじゃん!」

『ま、いいけどさ。』

「うん。」

『じゃあ、あたし仕事中だから。また。』

「あ、うん。またね。」

『うん。』

「ばいばーい!」
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