大好きなひと

「あ、実紅に酒買ってあげようとしたんだけど・・・。」

「どれが美味しいか分からなかった?」

「そう!よく分かったね。」

「はは。」

「さすが!実紅!」

「あ、美羽は今日大学ないの?」

「うん。昨日旅行だったから、今日休み。」

「そ。実紅バイトやってるんだっけ?」

「うん。これから。2時からココスでバイトで、そのあと怜の働いてるとこのバイト。」

「え!?藤宮くんと働いてんの?もしかしてより戻した?」

「あ、いや。めちゃくちゃ偶然。」

「うそ~!」

「なんか、友達に収入がいいバイトない?っ聞いたら怜の働いてるとこだったってわけ」

「ふ~ん。」

「絶対実紅、信じてないでしょ?」

「ん?信じてるよ?」

「微妙な反応はなに?」

「いや?特に理由はないけど?」

「なんか・・・ムカつく!」

「あはは。はい。お菓子とジュース。」

「ありがと。」

「美羽はまだお子ちゃまだな。」

「なんで?」

「いまどきジュースかよ!」

「うるさいな!ジュースしか飲めないの!」

「コーヒーは?」

「今日の気分じゃなかったから。」

「そ。」
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