大好きなひと

「で、相談って?」

「あぁ、あのね。」

「うん。」

私は、怜と大学の男友達新から告られたという話を

ひとつひとつ丁寧に話した。

そして、どっちを選べばいいのか分からない

という自分の気持ちも付け加えて。

「そういうこと・・・。」

「で?どう思う?実紅は?」

「別に、私がどうこう言うって言うのもおかしいけど・・・。」

「そうだけど・・・。」

「美羽の好きなほうを選べばいいんじゃない?」

「そんな、簡単にいわないでよ!」

「私だってそういう経験したし。」

「え?」

「ほら、私言ったじゃん?」

「何を?」

「前、愁に告ったけど振られちゃって・・・そのあとしばらくしてから男友達に告られて・・・でも私の気持ちはっきりしてたし?」

「うん。」

「だから、愁を思い続けるってその日から思ったの。」

「うんうん。」

「だから、美羽は美羽今頭に浮かぶ人が運命の人じゃないの?」

「うん・・・。」

今頭に浮かぶ人・・・・それは・・・?
< 71 / 191 >

この作品をシェア

pagetop