プレーン

「ナツメ君?」

あぁ、そ、そっか違う違う何ボンヤリしてんだ僕は!言うぞ……言うんだ!

「……だから、さ、……ぼくにはその、無理だよ。出来っこない。」

――あ……

(どうしよう)

面白いくらい分かりやすく、こころの顔から笑みが引いて行く。

まずい。

こころは軽い所があるけど、何言われても笑って流せる奴じゃない。
ショックがはっきり顔に出るタイプ。

でも僕の一度開いた口はなかなか閉じてくれない。

久しぶりに正しい意見を述べられて楽しいんだろうか、それはもうべらべらと滑りまくっている。あぁもうダメ!止まれ!

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