櫻桃~サクランボみたいな二人~
#光輝side#
……はぁ~………
俺がためいきをついているのは………
「きょうねぇ~×××だったんだ~」
なんてのんきに話している桃花にたいしてだった。
ホント……いつになったら俺の気持ちにきずいてくれるんだろう……
「って光輝?人の話聞いてる?」
「あぁ~聞いてる聞いてる」
俺はてきとうに答えた。
「絶対聞いてないし」
と、怒っている桃花を無視して
「あのさぁ~」
「ん?」
実は桃花に言いたいことがあった。
「お前……この前のことどうなったんだ?」
「この前のことって?」
「だからぁ~お前が閉じ込められた時のことだよ」
俺は結果、どうなったのかをしらなかった。
「あぁ~!あれね!実は………光輝には言いにくいんだけどぉ~」
俺には言いにくいことって?
「なんだよ」
「………あたし……光輝といつもいっしょにいるでしょ?まぁ、幼馴染みなんだからしょうがないけど………」
「それで?」
「だから……光輝たちのファンがヤキモチ妬いてあたしを困らせようとしたことからはじまったんだって」
と桃花は少しうつむきながら話した。
え?ってことは…………おれのせいってこと!?
「………ご、ごめん………」
一応謝っといた。
「え?何で光輝が謝るの?」
「は?」
やっぱこいつって………天然だ…………。