櫻桃~サクランボみたいな二人~
第六章 ミス・コンテスト
#光輝side#
ミス・コンが、明日に迫った。
桃花はというと…。
「こぉうぅきぃ…。明日だよぉぉぉ…」
「そうだな。でも、俺らは、照明も幕も完璧だぜ!」
「光輝たちは完璧でも、あたしの緊張MAXなのぉ!!」
はいはい。
昨日からそればっかり…。
耳にたこが出来るくらい聞きましたぁ。
≪学校≫
「みんな分かってると思うけど、ミス・コンは明日です。今日は最終チェックとして、一回通します」
「はぁい」
「あ、先生。あたしは…どうしたらええん?」
そういや…真矢那は準備にはいつも参加してくれてたなぁ。
でも、こいつ…生徒会のヤツじゃねぇ。
「大丈夫。真矢那は俺と同じとこで活躍してもらいます。安心して」
「蒼慈…。大好きっ!」
ちぇっ。ラブラブうらやましい。
「真矢那ちゃん。みんなの前で、抱きつかないの。蒼慈君、顔真っ赤だよ」
「い…ぃぃよ、気にしないで…///」
「はいはい。じゃぁ、やるわよ」
『只今より、今年度、柏高等学校ミス・コンテストを開催いたします。なお、携帯電話などの音が出るものは、なるべく電源を切ってください』
司会は、佑未っていうやつ。
その司会をスポットライトで照らすのが、毅一。
『司会は私、加地伊佑未です。それでは、今回の出場者を登場と共に紹介いたします。エントリーナンバー1番~』
登場は、幕と幕の間から出ることに決まった。