櫻桃~サクランボみたいな二人~


#光輝side#


桃花のモデルウォークは、そこら辺のモデルより、うまいと思う。

そんなことを考えながら歩いていると、教室に着いてしまった。

「桃花、真矢那ちゃん、おはよぉ!」

「おぉ!光輝ぃ。おはよぉさんっ!」

…仲良すぎる。

「「「おはよぉ…」」」

「何や、元気ないなぁ。何かあったん??」

「3人とも、ミス・コンのリハだったんだよ。だから、疲れたの」

あんだけ、幕動かしてたら、疲れるに決まってる…。

「まぁ、良いとしようやないか。HRまで、まだ時間あるからなぁ。それまで休みや」

「「「はぁい…」」」

俺らは自分の席について、顔を伏せ、眠りに付いた。

_ガラガラガラ……ガラガラガラ_

「はぁい、みんな席に付いてちょうだい。HR始めるわよ」

俺は、波重の声で目が覚めた。

「えっとぉ。明日はミス・コンテストがあることは、知ってますね。なので、明日の授業はありませんっ!」

波重がそう言い放った瞬間、クラス中が、歓声を上げた。

「先生ナイスゥ!」「ありがとう。先生様」「大好き先生」

だとか、どうでもいい事を、大声で言っていた。

「明日、ジャージは要りません。1日中、制服で過ごしてもらいます」

桃花は、俺の横で、寝ている。

…可愛い///

「おい桃花、起きろ」

「はっ!」

「ふふ…涎垂らして寝てたぞ」

「えっ?!」

桃花は自分の顔を触った。

「垂らしてないじゃない」


そのまま、HRが終わった。




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